15分で出来る自由研究の実験は「氷マジック」の続きです。
長女は小学3年生。
今年の自由研究テーマは「常温でアイスクリームが凍るしくみ」です。
彼女が好きなイッテQで
手越さんが冷蔵庫を使わずに野外でアイスを作ったことがありまして。
それが彼女にとって謎だったからです。(笑)
氷とクリームだけで
どうしてアイスクリームが作れたのか?
番組で見たことの検証と追加実験に挑戦してみました。
研究の動機と仮説
実は。
長女が一番知りたかったことは、前記事の実験と後述する資料によって理解できてしまいました。(爆)
従って、前回の実験を彼女の自由研究としてまとめても良かったのですが。
ここにきて新たな疑問が湧いたので、やはり予定通りアイスクリームを作ることにしました。(笑)
長女の新たな疑問
塩に氷をふりかけると
溶解熱により温度が下がり、物を凍らせることができる
この性質を利用したから
手越さんはアイスクリームを野外で作ることに成功したわけですが。
「でもさ
フリフリする必要、ある?」
アイスクリームを作る際に「クリームをシャッフルする」必要は無かったのではないかと考えたようです。(笑)
長女の仮説
彼女の仮説は以下の通りです。
クリームが凍ればアイスクリームになる。
だから、ぶっちゃけた話
氷に塩をかけたものを使い、冷やすだけでアイスは作れるはずだ。
テレビは面白くないとダメだから、大変さを演出しただけかも?
……。(笑)
小学3年生ともなると、そんな事を考えるのですね。
面白いです。(笑)
アイスクリームを作る実験
ただテレビを真似してアイスクリームを作っただけでは、研究とは言えませんから。
- 氷とクリームを静置
- 塩氷とクリームを静置
- 氷とクリームをシャッフル
- 塩氷とクリームをシャッフル
この4つの系でアイスクリームを作って試食し、「味や食感を評価する」ことにしました。
イッテQアイスクリームの再現をしつつ、あの「必死のシャッフルは演出だったのか?」を調べるのです。(笑)
準備
まず、以下の物を用意しました。
- 動物性生クリーム 50ml
- 牛乳 100ml
- 卵黄 1個
- 塩 (200gを2つ)
- 氷 (400gを4つ)
- グラニュー糖 45g
- サンプル瓶 (4つ)
- ビニール袋 (4枚)
- タオル 4枚
- 輪ゴム
- 電子秤
- テープ
- 泡だて器
ここでのコツですが。
分量を測る必要があるものは
準備する際に予め計量しておくと実験がスムーズに行えます。
それから。
この実験に関しては
氷を大量に使いますので、前日から氷を準備しておいた方がよいです。
実験の途中で氷が足りなくなると、かなり切ないです。(爆)
ビニール袋などに分けて用意しておくと、焦らなくても済みますよ。
(経験者は語る)
実験方法
クリーム作り
まずはクリーム作りをします。
卵黄とグラニュー糖を馴染ませたら牛乳と生クリームを加え、よく混ぜます。
ホイップはしません。
↓ の写真のように、材料が混ざっていればOKです。
この時にバニラエッセンスを加えると、作ったアイスクリームを試食する際にフレーバーも楽しめます。
でも、無くても問題ありませんから。
普段はお菓子作りなんてしないわ…というご家庭はナシで挑みましょう。(笑)
シャッフル用の容器へ分注
クリームが混ざったら、容器へ分けます。
実験を早く終わらせたかったら
分注するクリームは容器の1/4くらいにしておくことがコツです。
私達は50mlのサンプル瓶に15mlのクリーム液を入れて実験しました。
サンプル瓶がなかったら、容器はペットボトルでもOKです。
金属の缶があればベストですけど、封ができる容器なら何でも良いです。
ビニールに容器と氷を入れる
クリームを入れた容器の蓋をしたらテープで封をし、ビニール袋へ入れます。
私達は氷を予め用意してなかったので、重さを測りながら充填していきました。(汗)
塩入り氷で冷やす系については
半量の氷を加えたところで塩も半量ふりかけ、更に残りの氷を充填します。
全ての塩を氷へふりかけたら、ビニールの口を縛ってタオルで包みます。
包み方は ↑ みたいな感じでOKです。
雑ですみません (笑)
この時のコツですが
タオルの端を縛ったところを輪ゴムで留めておくと、安心してシャッフルできます。
この上から更にビニール袋で包めば、防御は完璧です。
中身をぶちまけると不幸なことになりますから。
梱包は親御さんがやった方がいいかもしれません。(汗)
シャッフルする
ここまで準備ができましたら
あとは頑張って
シャッフルするだけです!
番組では手越さんが大きくシャッフルしていましたので、私達親子も頑張りました。(笑)
実験結果
アイスクリームは0℃では凍らない
写真がイマイチですみません。(汗)
実験の結果
アイスクリームができたのは
4枚の写真のうち上半分に示した「塩入り氷で作ったアイスクリーム」でした。
「普通の氷で作ったアイスクリーム」はいずれも凍らず。
クリームは氷の温度では凍らない
予想通りの結果でした。
シャッフルしなくても美味しいアイスクリームが作れる
ただ、想定外だったのは。
シャッフルしてもしなくても
塩入り氷で作ったアイスは舌触りが変わらず、普通に美味しかったこと。
よく振った方がクリームをよくホイップし、滑らかになると密かに思っていたのに…。家族4人で目隠しをして試食しましたが、差を感じませんでした。(爆)
「やっぱりね。
あれは演出だったんだわ。(笑)」
アイスクリーム作りにシャッフルは必要ないと結論づけた長女を見て、何だか複雑な気持ちになりました。(汗)
今回の実験の失敗点
まだ小学3年生ということで、細かい実験系は母が考えたのですが。
短時間で実験を終わらせるため
スモールスケールで試験したことが失敗でした。(泣)
後で調べてみたところ
塩入り氷で冷やしながらシャッフルした場合、5分もあればクリームが凍るようなのです。
もっと大きなスケールで実験をしていたなら、アイスクリームができる過程が観察できたのに。
静置条件で作ったアイスクリームの食感と差が出たかもしれないのに…。
残念です。(悲)
母としては シャッフルした方が氷に接する面積が広くなり、早くクリームが冷やされる。
だから、イッテQアイスクリームはフリフリしていたのだと気がついて欲しかったなぁ。
(反省)
参考にした本はこれ
今回の実験は、イッテQで紹介していたアイスクリームの作り方を真似したのですが。
記憶が曖昧で
どうやってアイスクリームを作っていたのか?
思い出すことができませんでした。(汗)
そこで ↓ の本を参考に実験を行いました。
「アイスクリーム図鑑」等、アイスクリームに関する本を沢山読みましたが、冷蔵庫がない時代のアイスクリーム製造法の詳細は載っていなかったのです。
この本には、家庭でできるエコな実験が沢山載っていますから。
この一冊があれば自由研究のテーマ選びに困りませんよ。
オススメです!
さいごに
ここまで行えば、あとは紙にまとめるだけ。
実はその作業の方が時間がかかるのですが、どうなることやら。
今週中に母がサポートして完成させたいと思います。
(誰の研究だよ…と言われそうですが)