これは下書きで放置されていた過去記事のリライトです。(汗)
今現在、長女は中学2年生になりまして。
流石にクワガタ飼育から卒業しているのです。
従って、この記事は思い出しながら書いておりますが、これからクワガタを育てる方には役立つ話だと思います。
クワガタ幼虫を育てるため、菌糸ビン購入を検討している方は参考にしてください。
幼虫飼育用の容器は菌糸ビンがおすすめ
クワガタ幼虫の飼育方法については↓の記事を参考にしていただきたいのですが。
クワガタを大きく育てたいのであれば、その飼育環境作りは大事です。
幼虫飼育の結果がクワガタ成虫のサイズに影響する
クワガタに関する記事は何本か書いていますが、なぜ今頃になって追記しているのかと言いますと、大きなクワガタ成虫を得るには幼虫飼育に投資するべきだという話をクワガタ飼育初心者の皆様に伝えたかったからです。
具体的には、幼虫用の飼育ケースとして菌糸ビンをおすすめしたいです。
クワガタの幼虫はマットでも育てられますが、菌糸ビンで育てた方が大きく育ちます。
我が家には常に10-20匹のクワガタがいましたので、幼虫を得た時に大きい個体を2-3体選び、選ばれし幼虫だけを市販の菌糸ビンで育てたものです。
菌糸ビンは1本で1000円はしますので、お財布と相談して菌糸ビンを購入するようにしましょう。
幼虫飼育用の菌糸ビンの選び方
菌糸ビンはどこのものでも良いと思いますが、よく菌糸が生えているものがよいと思います。
我が家はコスト削減のために菌糸ビンを自作しましたが、やはり市販の菌糸ビンの方がよく育った気がします。
私の先入観かもしれませんが。
最初はプリンカップサイズの菌糸ビン
産卵後、1ヶ月ほどして卵が幼虫になると、飼育ケースの壁に異変を感じると思います。
幼虫がマットを食べることで本体が見えたり、糞によりマットが部分的に湿っていて黒く変色するゾーンが出現するからです。
幼虫の気配を感じるようになったら、菌糸ビンへと引越しさせましょう。
その時の注意事項は
個室を用意するということです。
↑の画像は産卵マットから幼虫を回収している図ですが。
全員に個室を与えるため、毎年15-30個の飼育ビンを用意するのが大変でした。
遠い目をしてみた。
我が家は菌糸ビンにお金を使いたくなくて。
自作した発酵マットを自分で詰め、菌糸ビンを作っていたからです。(恥)
自分がクワガタのために失った時間と労力を考えると…これは無駄でした。(悲)
最初の引越しはプリンカップサイズでよいので安価に購入できますが、成長するにつれて菌糸ビンが大きくなり高額になります。
ですが発酵マットを自作するのは力仕事ですし、マンション暮らしだとベランダが広くありませんし。…とにかく大変なので皆様にはおすすめできません。
自分で発酵マットを作って容器に詰める暇があったら、もっと有意義なことに時間を使うようにしましょう。
幼虫を菌糸ビンの中に入れたら、引越しは終了です。
特に穴を開けなくても自力で潜りますので、押し入れなど日陰になる場所にプリンカップを積み重ね、そっとしてやります。
幼虫を見たいからといって、ほじくり返して遊んではいけません!
菌糸ビンを大きくしつつ、引越しを繰り返す
プリンカップの次は500ml〜1000mlの菌糸ビンを使います。
引越しのタイミングと方法はプリンカップの個室へと引っ越した時と同様でよいと思います。
菌糸ビンはビジュアル的に白い部分が減っていくので、白のゾーンが1/3〜1/4になったら交換する感じでよいと思います。
繰り返しになりますが、我が家は菌糸ビンを自作しましたので、選ばれし個体以外は冒頭の画像にあるような500mlくらいのボトルを100均で買ってきて育てました。
ビンの中身を新聞紙や大きなトレーに出し、うっかり幼虫を潰さないよう注意しながら本体を発掘します。
夫は素手でやっていましたが、これはニトリル手袋をして作業するとよいと思います。
スコップを使うと幼虫を傷つけるリスクが高まるので、やめましょう。
大きさを測ったり、性別を確認したり。
幼虫と触れ合ったら、大きい菌糸ビンへと引越しさせます。
この作業を繰り返し、菌糸ビンをスケールアップします。
ノコギリクワガタは最終的に800mlの菌糸ビンで対応できていましたが、オオクワガタは1400mlくらいのサイズが必要かもしれません。
我が家は選ばれし個体のみを市販の菌糸ビンへ入れ、残りは自作の発酵マットで育てていました。
自作発酵マットの作り方は↓と同様の方法です。
組成はこれに菌糸ブロックを等量加えた感じです。
しばらく発酵させてからビンに詰めますので、時間も発酵スペースも必要で。
油断すると雑菌がコンタミしてキノコやカビが生えたりしますので、簡単なようで難しい作業となります。
菌糸ビンの引越しは蛹になるまで
おそらく7月に生まれて8月に幼虫になったら、9月〜12月の間に2回ほど引越し作業が必要になると思います。
年越しをした後くらいから蛹になるので、冬の間は引越しをさせません。
蛹は幼虫よりも扱いが難しいため、触らない方がよいのです。
蛹はけっこう大きいです。
呪術廻戦のリカちゃんみたいな容貌で…コワイ! (汗)
書籍で調べると、蛹は菌糸ビンではなくマットで育てた方がよいみたいですが、我が家は放置したまま越冬させていました。
さいごに
今日は"クワガタ幼虫の飼育方法"のうち、菌糸ビンを使った方法を紹介しました。
クワガタも人と同じで
幼虫時代の生育環境が大事です。
愛情と菌糸ビンは惜しげなく与えるようにしましょう。
・菌糸ビンのご利用は計画的に! (高いから)
・蛹になるまでに数回菌糸ビンを交換する