我が家はピグマリオンぷちのweb講座を参考に「ドット棒」を使い、娘達の数概念を育成をしてきました。
これはピグマリオン教材の中でも特に素晴らしい教具でして。
ドット棒を使って「数」を教えておけば、九九を知らなくても掛け算ができたり、大きな数であっても臆することなく計算できるようになる優れものです。
今日 ここに綴るのは 我が家の「ドット棒の使い方と教え方」ですが。
伊藤 恭先生の教えに添っているつもりですので、ご興味のある方は参考にしていただけたらと思います。
ドット棒の使い方と教え方
ドット棒と台紙を使って「数」を表現する
まずは色々な数を読み取ったり、ドット棒で数を作る練習をします。
10までの数を瞬時に捉えさせる
初めてのドット棒でしたら。
まず行うのが 1〜10を瞬時に捉えるトレーニングです。
我が家は「くまちゃんドット棒」を使って行いましたので、ドット棒ではやりませんでしたけど。
台紙にドット棒を置いて「数当てクイズ」をするのです。
やり方は簡単でして。
「1〜10」にカットしたドット棒を台紙の上に置き、「これは いくつでしょう?」と聞くだけです。
「くまちゃんドット棒」は可愛いけれど、大きな数を表現できないのが欠点です。
我が家はこの教具で 1〜10の「数当てクイズ」だけでなく、くまちゃんにりんごを分けるという名目で掛け算や割り算をしてみたものですが、100までの数概念をマスターさせる際にはドット棒を使いましょう。
ちなみに。
伊藤 恭先生曰く、 1〜10の数に対して「これは いくつ?」と聞いた時、即答できないようでしたらドット棒を使った学習は早いそうです。
まだ10までの数が頭に入っていないと感じたなら、焦らず ヌマーカステンで20までの数概念を育ててください。
100までの数を瞬時に捉えさせる (丁度の数)
「10」までの数が即答できるようになったのなら、100までの数に挑戦させます。
最初はキリのよい数を使うとよいです。
1x10のドット棒を沢山作り、数を読み取らせていくのです。
「10」が5本だから、50!
おそらく簡単すぎると思いますが、子供の学習は何でも少しずつ難易度を上げるのがコツです。
「10」が10本で100になることを実感できているようでしたら、次に進みます。
100までの数を瞬時に捉えさせる (半端の数)
20までの数理解を済ませてからドット棒に挑むお子さんなら、ここで計算を始めてしまってもよいのかもしれませんが。
幼児ですと、ここまできても「数の名づけ方」を理解していないことがあります。
これ、実話!
そこで、100までの数で計算を教え始める前に半端な数を何度も見せ、作るトレーニングが必要となります。
うちの次女の場合は、この段階を卒業するのに何ヶ月もかかりまして。(悲)
苦手な子には浸透しにくい作業ですが、ここは諦めずにインプットし続けましょう。
その際の教え方も簡単です。
例えば「33」なら。
↑ のようにドット棒を並べて見せ
「10」の塊が3本と「1」が3個あると「33」になるよ
と教えるだけです。
これも理解できたようなら次に進んでもよいのですが、おそらく再びこの段階に戻ることになります。(汗)
その時の対処法は次の記事で綴りますので、参考にしてもらえたらと思います。
ドット棒で数を作り、読む練習をすると
数の名づけ方を知るだけでなく「10進法」が感覚的に定着させられます。
ですから「こんなこと、やらなくてもいい」なんて言わず、やってみてください。
数を捉えさせる際のコツ
ここでドット棒初心者の皆さんにアドバイスをしますと。
台紙を使う
数量感がある程度育つまでは
台紙を使った方がよいです。
なぜなら、数量感の育成において1列めのマスがドットで埋まったら、隣の列にドットを充填していくような感覚が大事だからです。
最初はドット棒を細分化して使う
それから。
同じ理由で、最初は10のドット棒と1のドット棒だけを使って指導した方がよいです。
ヌマーカステンが好きな子は5のドット棒もオススメ!
もちろん 慣れてきて10進法が定着したようでしたら、「50」などの大きな数量を示すドット棒を作って「数」を作らせてもよいです。
ですが数量感が弱い次女に細分化したドット棒が大活躍した経験があるので、最初だけは面倒でも小さな数のドット棒を使って欲しいと思います。
それから。
補数を発見させたいとなると、小さな数のドット棒が沢山 必要となります。
我が家は赤と青のドット棒を作りました。(汗)
これは手作りしても購入してもよいのですが、最初に各種数量のドット棒を大量生産しておくと、学習がスムーズに進められます。
ドット棒をカットする作業は手間ですが、ここは頑張ってくださいね。
細かいドット棒が沢山あると便利で。色々な数遊びができます。
我が家では、時計の学習にもドット棒を使いました。
台紙の余白に注目させる
さらに。
補数の感覚を叩き込むため
ドット棒を並べた後の余白を意識させるのもコツです。
「あと数が○個 あると△になる」
これを瞬時に感じられるようになると、計算速度が上がるからです。
ピグマリオンの計算は
頭で「数」をイメージして処理することで行う
これが大事ですから。
ドット棒を使った学習では計算のやり方を暗記させるのではなく、「数を感じる」ことを促してください。
文章でピグマリオンの世界を表現するのは難しいのですが、この感覚は取り組んでいくうちに分かると思います。
ぜひ、この域に達するまで挑戦してみてくださいね。
1日に何問も解かせない
それから、これは過去記事でも紹介した気がしますが。
ピグマリオンメソッドでは、大量の問題を解かせる必要がありません。
2〜3問が解けたなら、その日の勉強はおしまいでよいのです。
従ってこの記事で紹介した、ドット棒を使った「数当てクイズ」も、パッパッと数を読みとらせるだけでよいです。
数を作るのだって自力でやれることが確認できたのなら、もう2度とやらなくても十分なのです。
子供は「できることを何度もやらされることを嫌う」生き物ですから。
数量感のトレーニングはサラッと少しずつ取り組みましょう。
さいごに
今日は「ドット棒の使い方と教え方」についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
あまりに記事が長くなったので
「ドット棒を使った計算方法」については、次の記事 ↓ で補足します。
ご興味のある方はお楽しみに!!