私は読み聞かせ歴9年。
子供達を寝かしつける際に、必ず絵本を読み聞かせています。
基本は娘達が聞きたい話を読んであげますが、私が聞かせたい話も読むのが私流でして。
科学系の知識絵本や道徳観を高めるような本を、あえて選ぶようにしています。
そこで今日、ご紹介しますのは
私が「いのちの話」と称して読み聞かせている「生と死」に関する絵本です。
読み聞かせたことで眠れなくなりそうな本ばかりですが、「いのち」について考えることは大切です。
子供達が「いのち」を大切にする人になれるよう、秋の夜長に一冊いかがでしょう?
死をテーマにした絵本
葉っぱのフレディ
これは長女が年中さんだった頃から読み聞かせている絵本です。
美しい写真とはっぱのイラストが素敵な一冊なのですが、その内容は「死」がテーマ。
一般的な幼児にはオススメできませんが
「死ぬってどういうこと?」
そんな疑問を抱いた子供に読み聞かせたい絵本です。
ちなみに
私がこの本を購入したのはM1の夏。
当時は就職氷河期でしたから、求人に応募しても90社以上不採用で。
本当に死にたくなった時に手にした絵本でした。
この本を読むと
私にも生まれてきた意味がある
そんなふうに思えてきて。
いっぱい勇気をもらえたこと、読むたびに思い出します。
だいじょうぶだよ、ゾウさん
この絵本も、よくよく考えると重い内容です。
身近な人がもうすぐ死を迎える
そんなお別れの時が迫った状況で
私達はその死を受け入れる事ができるのか?
残される人の心を解きほぐすような一冊なのです。
家族が最期を迎えたら
それがどういうことなのか伝えるために読み聞かせるとよいかもしれません。
これは読み聞かせながら、私が涙した絵本です。
小学1年生の長女には早かったようで、感情移入ができない様子でしたが。
中学年くらいの子であれば心に響く絵本だと思いました。
お友達が死に至るような病になった時
どのように接したらいいのか?
そんな事をこの本は考えさせます。
まだ「死」を理解できていない幼児にはお薦めできませんが、闘病に関する物語は心を打つものが多いです。
「生」を見つめる機会として、こちらの本はお薦めです。
だいしょうぶ だいじょうぶ
こちらの絵本は、娘達に何度も読み聞かせている絵本でして。
きっと だいじょうぶ
貴方なら大丈夫だからやってごらん。
そんなメッセージを感じる物語です。
踏み出すのに勇気がいる時
乗り越えるのに困難が伴なう時
背中を押してくれるような気がして、私はこの絵本が好きです。
これを読んで「生」を感じるのは大人だけかもしれませんが、とても励まされる本ですから。
この本は手元に置き、時々読んで欲しい一冊だと思います。
繋がっていく命を感じる絵本
ピリカ、おかあさんへの旅
この絵本は、今まで紹介したような生と死を感じる絵本ではありません。
どちらかと言うと
命が過去から未来へ
繋がっていくことを感じる絵本です。
鮭の生態について学ぶために読み聞かせてもいいのですが、産卵によって母親が命を落とした後、命が途絶えることなく続いていく描写が素晴らしくて。
我が家では「いのちの話」として読み聞かせています。
自分が受け取った命を
次の世代へと引き継ぐために生きる
そんな「いのち」に関する世界観をお子さんと話し合う際にお勧めです。
ギンジとユキの1340日
こちらの本も「ピリカ、おかあさんへの旅」と同様、シャケの一生を描いたものなのですが。
パートナーと出会い
支え励まし合い
共に命を燃え上がらせ、最後の時を迎える
命を引き継いでいく様子をドラマティックに描きながらも、夫婦で生きる意味を伝えてくれています。
こんな時代に子孫を残すことに批判的な人もいますが。
だからこそ、命を生み出す選択をする人もいるということを知る絵本だと思います。
「いのち」を大切にする方法を学ぶ 絵本
いのちのおはなし
最後に紹介しますのは
医師の日野原重明先生が小学校で行なった「いのちの授業」を絵本化したものです。
「いのち」は時間
人は死ぬと、使える時間もなくなってしまう。
従って時間を使うことは、いのちを使うことでもある。
こんな先生の言葉が印象的で。
あとがきには
「いのち」を大切にするにはどうしたらいいのか?
そんな事も綴られています。
これは小学生向けの絵本ですが
これから社会人となる若者にも読んでもらいたい本だと思います。
どのように自分の「いのち」を使っていくのか?
この本を読み親子で語り合うこと、お勧めしたいです。
さいごに
小学生ともなると長女への読み聞かせは「絵本ではなく児童書なのかな…? 」とも思いますが。
我が家は、これからも絵本を読み聞かせるつもりです。
絵本を一緒に楽しむことによって
生活体験を増やしたり家族やお友達の気持ちを想像するような場を作る。
そんな下心満載な母ですが
「母の願い」を絵本に託し、伝え続けたいと思います。